具体例で感じてみましょう。あるDeFiプロトコルが、年率(APY)120%を謳うファームを立ち上げたとします。非常に魅力的に聞こえます。あなたは1万ドルのステーブルコインを預けると決めます。
しかしその120%を分解すると、約8%だけが本当の収益——プロトコルの実際の運営(貸付利息や取引手数料など)が生み、あなたに払う部分です。残りの112%はすべてプロトコルが追加で配る自社ガバナンストークン「FARM」報酬から来ます。問題は、このFARMトークンの価格が、ますます多くの人が収穫して売るにつれ下がり続けることです。
結果はこうかもしれません。最初の月はFARMの価格が持ちこたえ、帳簿上のリターンは素晴らしく見えます。しかしファーマーが増え皆が収穫して売るにつれ、FARMの価格は半値、また半値に。3ヶ月後に精算し、受け取ったFARMをステーブルコインに換え、その8%の本当の収益を足すと、実際の年率は15%しか残らないかもしれず、価格がさらに下落し途中で無常損失も加わればマイナスにもなり得ます。だからベテランはファームを見るとき、まずAPYの高さではなく、「このリターンを実際に誰が払い、持続可能か」を分解するのです。
図解
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