ビットコイン価格が6万ドル付近まで下落する中、無期限先物市場に約26億ドル規模の空売りポジションが積み上がり、資金調達率がマイナス圏へ低下した。ショートスクイーズ(踏み上げ)発生の条件が整いつつある。
26億ドルという空売り残高は、わずかな価格反発でも連鎖的な強制決済を引き起こしかねない規模であり、市場全体に対して受動的な買い圧力を一気に注入するリスクをはらんでいる。
無期限先物の資金調達率がマイナスになるということは、空売り側が多売り側へ定期的にコストを支払う状態を意味する。これは市場心理が総じて弱気に傾いていることを示す指標であり、過去には短期的な価格反転の先行シグナルとなったケースがある。ただし、機関投資家による現物ヘッジ目的の空売りは小幅な反発では清算されにくく、スクイーズが必ず起きるとは言い切れない。
編集部は、この状況を「上昇確定」と読むのは危険だと考える。マクロ環境の悪化や米連邦準備制度の引き締め継続が重なれば、空売り勢が利益を確定する展開もありうる。現物保有者にとっては一時的な恩恵となりうるが、レバレッジを用いた追随買いは高リスクだ。
【用語メモ】資金調達率:無期限先物で契約価格を現物価格に近づけるため、多買い・空売り間で定期的に授受される手数料。ショートスクイーズ:空売りの強制決済が連鎖して価格が急騰する現象。